美夜島から見た風景

アニメや漫画の感想や、アニメの聖地巡礼、旅行記、居酒屋探訪などを記した雑記帳。

響け!ユーフォニアム聖地巡礼・宇治神社・さわらびの道(滋賀・京都旅行2日目) その5

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宇治神社船着場。すぐ後ろが宇治神社となります。

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宇治神社鳥居!ユーフォでもおなじみの場所です。

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うさぎが描かれたプレートが!

その昔、応神天皇菟道稚郎子命を皇嗣と定められたのですが、菟道稚郎子命儒教の思想から、御兄である大鷦鷯尊(後の仁徳天皇)に皇位に即かれるようにと勧められたそうです。しかし、大鷦鷯尊はなるべく若い者が嗣いだほうが一代が長く続き、繁栄するという日本的な思想であったため、お互いに皇位の譲り合いが続いたそうです。そこで菟道稚郎子命は宮居を宇治神社の辺りに移され、皇位を早く定めるために自害せされ、兄宮に皇位を譲られたとされています。宇治神社は、菟道稚郎子命の死後にその神霊を祀ったのが始まりだそうです。

そして、宇治は兎と縁の深い街でもあります。菟道稚郎子命が宇治に住まいを定められ、河内の国より向かわれる途中に道に迷われてしまうのですが、そこに一羽の兎が現れました。兎は振り返りながら菟道稚郎子命を先導したことから「みかえり兎」と言われ、神様のお使いとされています。そのため、特に宇治神社の周辺ではうさぎにまつわるものを多数みかけることができます。

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手水舎にもうさぎが!

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ユーフォにも登場します。

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境内から鳥居側。ユーフォニアムを背負う久美子の姿が見えますw

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さわらびの道に出て大吉山に向かいます。

響け!ユーフォニアム1期第8話「おまつりトライアングル」では、宇治神社で待ち合わせをした麗奈と久美子がそれぞれの楽器を持って大吉山へと登ります。ちなみに、宇治神社のみかえり兎は正しい道へ導く神の使いとされています。麗奈の後をついていった久美子も、それまで苦手としていた麗奈とこの大吉山での「特別」な経験をすることで、ユーフォニアム吹奏楽と真剣に向き合う道へと進んでいきます。もしかしたら久美子にとって麗奈は、雪女というよりは、みかえり兎だったのかもしれません。一方で麗奈も久美子の存在によって、その正しさを突き進む強さを貫きます。麗奈にとっては久美子もまた、みかえり兎のような存在だったのかもしれません。1期第8話のあまりにも美しいストーリーにおいて、宇治神社から大吉山への道はその美しさと尊さを惹き出すには十分すぎる舞台だと思いました。

 

その6へつづく…